世界中で大きな地震が発生すると必ず話題になるのが、人工地震の関する陰謀論。
2024年8月8日に起きた、日向灘を震源とする地震を受け、気象庁は「南海トラフ自身臨時情報」が発表。
SNS上で人工地震の陰謀論がとびかっています。
今回は人工地震の関する3つの陰謀論についてわかりやすく解説、そして人工地震の可能性などについても調査しました。
人工地震の陰謀論とは?
そもそも人工地震の陰謀論とは何って話ですよね。
人工地震の陰謀論とは
地震が自然に起こったものではなく、人間がわざと引き起こしたという考え方
普通、地震は地球の中でプレートが動いたりぶつかったりすることで起こります。
しかし人工地震の陰謀論を信じる人達は多く、さまざまな説が飛び交っています。
人工地震の代表的な3つの陰謀論
では、人工地震の陰謀論とはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は代表的な3つの陰謀論について、わかりやすく説明していきますね。
人工地震の陰謀論①:ハープの装置が地震を起こす
人工地震の陰謀論の1つ目が、ハープの装置が地震を起こす説です。
アメリカにあるHAARP(ハープ)という研究プロジェクトが、大きな電波を出して地震を起こしているというもの。
しかし、
HAARP(ハープ)はオーロラを研究するための施設
地震を起こすことができる施設ではないと考えられえます。
人工地震の陰謀論②:核兵器で地震を起こす
人工地震の陰謀論の2つ目が、核兵器で地震を起こす説です。
地下で核爆弾を爆発させて、人工的に地震を起こしたというもの。
実際、核爆弾は爆発の場所に強い影響を与えます。
でも
核爆弾によって、自然の地震のような大きな地震を起こすことはできません
そのため、核兵器によって大きな人工地震を起こすことは不可能と考えれます。
人工地震の陰謀論③:特殊な技術で地球の中を操作している
人工地震の陰謀論の3つ目が、特殊な技術で地球の中を操作している説です。
特別な技術を使って、地球の中でプレートを動かして地震を起こすというもの。
はっきり言ってしまうと、
そんな技術は存在せず、地震を起こすにはとてつもないエネルギーが必要
です。
現在の科学技術では不可能と言えます。
人工地震の陰謀論が生まれる原因
2024年8月8日に起きた、日向灘を震源とする地震を受け、気象庁は「南海トラフ自身臨時情報」が発表。
今回もXのトレンドに「人工地震」が入るくらい、陰謀論がささやかれていますね。
ではなぜ、人工地震の陰謀論が生まれるのでしょうか?
陰謀論が生まれる原因①:不安や恐怖
人工地震の陰謀論が生まれる原因1つ目は、不安や恐怖心が生まれることです。
大きな地震が起こると、みんな怖いし不安になりますよね。
何が原因だったのかを知りたいと思うのは当然なこと。
しかし、
不安になると地震の原因への探求心が極端な考え方につながってしまう
ことが良くあるのです。
陰謀論が生まれる原因②:謎めいた現象
人工地震の陰謀論が生まれる原因2つ目は、謎めいた現象が起きることです。
地震の前に奇妙な現象が起きることがあると、それが地震の原因と結びつけられがち
例えば、地震の前に見える変わった雲や、動物たちの異常な行動など。
でも、これらの現象は地震とは無関係か、偶然であることがほとんどなのですが…
陰謀論が生まれる原因③:インターネットやSNSの影響
人工地震の陰謀論が生まれる原因③つ目は、インターネットやSNSの影響です。
インターネットやSNSでは、事実と違う情報が簡単に広がりがち。
特に
不安を感じているときには、謎の情報を信じてしまうことが多い
ため、どんどん陰謀論が広がり、新たな説が生み出されるんです。
人工地震の可能性はある?
これだけ陰謀論が飛び交っていると、人工地震の可能性があるのかどうなのか気になるところですよね。
はっきりもうしあげると、
今の科学では、人工的に大きな地震を起こすことはできない
と言えます。
地震は地球の中で起きる非常に大きな自然現象で、人間がそのエネルギーを操ることはできないからです。
地震が起こる仕組みは
- プレートという大きな岩の塊がゆっくり動く
- これが何十年、何百年もかけて力をため込む
- そして突然動くことで地震が起こる
そのため、人間には、これを止めたり、わざと起こしたりする力はないと言えます。
まとめ
今回は人工地震の関する3つの陰謀論についてわかりやすく解説、そして人工地震の可能性などについても調査しました。
人工地震の陰謀論は、人々の不安や恐怖を利用するもの。
もし、変な話を聞いたら、それが本当に科学的に正しいのかを調べてみるといいでしょう。